住宅のあり方は、暮らしの特定時点に影響するだけではなく、その軌道の全体を左右する。人生の「かたち」を描くうえで、若年期に暮らしの「梯子」に円滑に入るかどうかは重要な意味をもつ。しかし、若い世代では「梯子」の最初の「足がかり」さえ得られない人たちが増えている。若年期に「足がかり」をもたなかった人たちにとって、暮らしの将来の「かたち」を想像することは容易ではない。安定した仕事に就かず、結婚しない若年層が増えるなかで、「フリーター」と「ニート」の増大は社会の注目を集めた。
[参考]
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http://suumo.jp/chintai/osaka/ek_2145_doi/
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http://suumo.jp/chintai/tokyo/ek_0125_oji/
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http://suumo.jp/chintai/osaka/sc_katano/
これに関する議論の一部は若年層の心構えにまで及び、精神論の様相を呈することがあった。若い人たちの「自立心」の欠如に非難が向けられ、あるいは逆に、若年層を擁護し、「自立心」に関わる非難を非難する議論があった。しかし、「フリーター」と「ニート」の心構えを非難または擁護する議論は、ジャーナリスティックな論争を煽る以外に意味をもたない場合が多い。若い世代の実態を知ろうとするのであれば、暮らしの物質的条件を探ることが基礎作業として必要である。若年層の「自立心」を論じるにせよ、それ自体を物質的な環境から切り離し、完結した事項として扱う限り、不毛な精神論しか生まれない。