分譲マンション・新築マンション選び方マニュアル

ホーマーを退社したO氏が次に選んだ職場は、マンション売買を業とする三木興業だった。二十七歳になっていたO氏は、仲介・買取をメインとするマンション転がしに着手するきっかけをここで得る。かつて開発屋で初めて不動産物件に触れた頃には、まだどこかに純朴な人柄を残し、時におどおどうろたえる場面もあったものだが、この当時にはすでに都会の波にもまれたしたたかな男になっていた。仕事はカネを儲けるためにあるものだし、そのためには何をしたってかまわない。

(参考サイト)
戸越 賃貸マンション
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浦和 賃貸
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竹田 賃貸
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そんな了見に支配され始めていた。日常業務をこなす一方、O氏はここで初めて個人でブローカー業務を始めるようになった。この時、もっぱら手を染めたのは「客付け買取り」と呼ばれる領域だった。「まずは一千万円のマンションを見つけたとしよう。さしあたって、それに五パーセントの手付金を打っておくんだ。これでそのマンションは基本的に私のものになる。たった五十万円で嘘だろうと思うかもしれないが、それが不動産取引というものだよ。それで、次に一千五百万円ぐらいのマンションを探している客を探すんだ。うまく見つけられたらマンションに案内する。といっても、いきなり私が持ってる物件に連れてくなんてことはしない。まずは、なるべく条件の悪い物件を見せに行く。相場としては一千万円でもそれ以下の物件でもかまわないが、客には一千六百万円ぐらいのことを言う。当然、客は買う気にはならないよな。後は、同じような物件か、少々マシな物件にどんどん案内していくんだ。いいかげん客も疲れてきたところで、最後にとっておきの物件があるといって、自分が押さえている物件を見せるんだよ。それまでひどいのばっかり見てるからね。これが一千五百万円でいいといえば、飛びつくよ。カネはもちろん、私が受け取って、手金の残りを払うんだ。これで五百万円が抜けたことになる」

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