今年のGNPを去年のGNPで割ったものが、去年にたいする今年の経済成長率。実質と名目の成長率の区別が必要です。量があまり増えてなくてもその価格が大きく上昇すれば、金額表示のGNPは大きく成長します。その年ごとの価格で測ったGNPをくらべるのが名目、それから物価上昇率を差し引いて、量の増大をくらべるのが実質成長率です。実質成長率が高いことを(日本について具体的に言えば7%以上)高度成長と言います。5%前後だと中成長、ほかにゼロ成長、マイナス成長などがある。成長率の高い、低いの判断のしかたについては、銘記すべき2点があります。第1、7%は高く3%は低いと言えるか。ノーです。成長率の高い低いは、「7は3より大きく、3は7より小さい」というような話ではなく、7%、3%それぞれが経済にとってもつ意味いかんによるのです。体験はありませんか、1日に7杯もご飯をたべてもハラがへってしようがないというような。胃拡張というやつ。若い胃なら1日絶食すれば直ってしまいます。直れば、1日3杯でも満足できるようになる。同様に5%、3%でも満足できるかどうかは、経済の体質によるわけです。第2、経済成長率は、国全体の平均数字です。国全体としては5%でも、なかにはずっと低い率の、あるいはマイナスの率の成長になっている人もいる。そういう割を食いがちな人、他人より遅れがちな人にとっても、全体が高いほうが高い成長率を得やすい。高度成長志向が生まれやすいわけです。
東ドイツは東欧の中で最も経済発展の進んだ国です。旧ドイツ以来の工業基盤と優秀な人材を受け継いでおり、社会主義的な計画経済を他の国よりもうまく根づかせ、つい最近まで経済改革は不要と豪語していました。西独市場には同じドイツ同士のつながりで障壁なく輸出できる「特権」を持っています。89年秋の政権交代を機に、外国資本との合弁を認めるなど経済改革の方向も打ち出しました。西独への難民流出による経済への影響が深刻化していましたので、「ベルリンの壁開放」で逆に流出が止まれば、経済的にはプラスになります。今後は政治改革の進展に伴う西独との経済交流がどこまで拡大するかが注目点です。チェコスロバキアチェコも東独と並んで工業が比較的発展しており、東欧の中では生活水準が高い国です。石炭以外の資源が乏しい代わりに、繊維、ガラス、陶磁器などの軽工業が発達、機械工業も進歩しており、対外債務も少額です。しかし、生産設備の老朽化や技術水準の遅れが目立ってきていました。
会社の株式を保有する株主よりその株式を取得することによって、再生会社を買収することができる。中小企業やオーナー企業であれば、オーナーが株式を集中して所有しているので、オーナーから株式を取得すれば足りる。取得の時期・形態としては、?再生手続の遂行、再生計画の策定は現経営陣に行わせて再生計画が認可された後に株式を取得する?申立て前または申立て後速やかに株式を取得して再生手続をスポンサーが主導する?条件付きで株式譲渡の合意をあらかじめしておき、申立て後から一定の支援を行い、再生計画認可後(条件成就後)に正式に株式を取得するなどのケースがある。再生会社は通常債務超過の状態にあるので、株式の価値はゼロだが、オーナーや経営者に再生手続遂行や企業売却のインセンティブを与えるためには、一定の対価を支払うことになろう。